日々のケア、希望の光

仕事前のルーティン。
マッサージでうつむく姿勢が多いので、胸の上(小胸筋)と背中の真ん中(僧帽筋下部)をリリースボールでほぐす。もともと胸郭回旋(胸をねじる動き)が硬いのでしっかりまわす。しっかりと呼吸を整え、コア(体幹周りの筋肉)を活性化させ、骨盤を整え股関節の動きもなめらかにする。
軽いストレッチを終える頃には呼吸がしやすくなり、血流がめぐり温かくなる。身体からハリが取れ、背筋が伸びて身体がニュートラルになり、少し身体が軽く感じられる。

コンディショニングとは身体ケアの新しい考え方です。
ケガや痛みを治すのではなく、そもそもケガや痛み、姿勢不良ができるだけ出ないようにする身体のケア方法です。
「人の身体が不調になるのはほとんど動かさんくなったからやし、ちゃんと動かそう」大雑把に言うとこんな感じです。

最新のスポーツ医療の現場では「ケガや痛みをどう治すか?」よりも、そもそも「ケガや痛みができる限り無いように」 どんなトレーニングメニュー作りをするかにシフトしています。スポーツ経験のある方ならお分かりと思いますが、一回のケガで競技人生が終わってしまうというのはよく聞く話です。

コンタクトによる外傷や不運なケガは防げませんが、アスリート自身のオーバーワーク、誤った動きのや癖のある動きでのトレーニング、日常生活の不良姿勢がありながらのトレーニング。こうしたものは、リカバリーや正しい動きの習得 科学的データに基づくトレーニングの見直し、不良姿勢の改善 コンデショニングでそもそもケガや痛みが起こりにくくすることが可能です。

この身体を資本とするアスリートや医療現場のコンデショニングのノウハウが今一般の人たちにも広まっています。

僕がもしも全く何もコンデショニングケアをしないとしたら、まだ40歳手前なのですぐに不調にはならないでしょう。今ありがたいことに肩こりや腰痛もほとんど感じていないですが、おそらく45歳過ぎあたりから少し猫背気味なのがよりわかりやすくなり、股関節が硬いので仕事のパフォーマンスに影響するほどの腰痛も年に数回悩まされるでしょう。左肩が弱く、ベンチプレスの重量も挙げられなくなるかもしれません。呼吸もどんどん浅くなり、肩こりどころか頭痛にも悩まされることでしょう。

これはもちろん可能性の話であって、「腰痛くなったら医者行けばいい」と言われればそれも一つの選択肢だと思います。(実際に病院でしか治らない腰痛もあります)

でもコンデショニングという考え方は、今までは一つしかなかった選択肢(痛みがあれば我慢するか病院いくか)と全然別の選択肢、ケガや痛みや不調を未然に遠ざけ「自分で自分の身体を守る」ことを可能にします。
1980年代〜90年代にスポーツ医療現場で成熟した「筋トレ」の知識や技術が今、世界中で共有されているようにコンデショニングで「自分で自分を守る」事ができる未来がもうすぐやってきます。

当店ではコンデショニングのあとにリラクゼーション&トレーニングと表記しました。
コンデショニングトレーニングは「気持ちいい」だったり「心地よい」ものが多いです。
そして、プロスポースの現場でも使われているFMS(正しい動きができるか)、SFMA(痛みの予防)を科学的に計測していき、具体的に一人ひとりにあったコレクティブエクササイズ(改善エクササイズ)を、家でもどこでもできるように動画付きでしっかりと共有していきます。

未来のジムではクワットと腕立て伏せの間に、自分の弱点に合わせて呼吸エクササイズや筋膜リリース、姿勢改善や腰痛予防のコアトレーニングをする人たち。ウォーキング帰りの人が家で猫背改善コンディショニングを2セット。
こんな風に自分の身体を自分で守れる人が少しでも増えていったら、と妄想しつつまだまだ発展の途中の分野ですので、皆様とかたちづくりをしっかり育み、将来の希望の光になれればと心に秘めています。


sfmaー痛みや疲れのクセを見つけて改善

FMSー基礎身体能力を測定し向上させる

PRIー呼吸・姿勢から変えていく

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